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部門別対談/
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デジタル部門
当社におけるデジタル部門のミッションとは何か?データサイエンティストのやりがいは何か?
あいおいニッセイ同和損保だからこそ実現できるフィールドについてお伝えします。
MEMBER PROFILE
小泉 泰洋
Koizumi Yasuhiro
デジタルビジネスデザイン部 部長
1995年入社。5年間のリテール営業を経て、商品企画や自動車保険の開発業務に従事。その後、商品企画グループ長やリテール営業の責任者を担い、デジタルビジネスデザイン部の前身である経営企画部デジタルビジネス開発グループならびにデータソリューション室の責任者となり、データによるビジネス創出や他社とのアライアンス構築などを推進。今年度よりデジタルビジネスデザイン部長に着任。当社のデジタル戦略策定の中枢を担う。
山田 武史
Yamada Takefumi
デジタルビジネスデザイン部 データソリューショングループ グループ長
2020年入社。前職はモバイル通信キャリアにてLTEの実用化を中心に、通信速度の高速化に資するデジタル信号処理技術の研究から日本代表団としての国際標準化活動、装置開発、5G・IoT・AI等を活用した新規事業開発まで、一貫して技術とビジネスをつなぐイノベーション創出をリード。現在は、デジタルビジネスデザイン部 データソリューショングループ グループ長として当社のデータ活用戦略の根幹を担うグループを統括。
QUESTION #01
デジタルビジネスデザイン部のミッションとおいニッセイ同和損保におけるデジタル部門が
担う業務について教えてください。
小泉
デジタルビジネスデザイン部は今年度新設され、当社が掲げる「CSV×DX(*1)」」というコンセプトを、“デジタルの力で新しい価値を創出する”部署です。例えば、当部に所属するデータサイエンティストを中心に、国内外の自動車走行データ(テレマティクスデータ)をはじめとする当社の豊富なデータアセットを最大限活用し、また社外パートナーの各種データとも掛け合わせ多角的に分析することで、次の柱になりうる新しいサービスやソリューションを創出することを目指しています。現在、当社ではCSV×DXコンセプトの社会実装に向け、自社のデータを活用し、お客さまや地域、社会の課題解決へ取り組んでいます。今後は、これらの活動をソリューションやコンサルティンサービスとして拡充し、保険外領域での事業創出として、さらに拡大していくことを目指しています。当社は、損害保険会社として保険事業一筋で100年の歴史を刻んできましたが、自然災害の激甚化や技術革新ならびに社会構造の変化に応じ、お客さまからのご要望も多様化しています。お客さまの期待に引き続き応えていくためにも、損害保険会社の役割は、単に保険を販売する会社から安心・安全を提供する会社へ変わっていくと考えています。
QUESTION #02
あいおいニッセイ同和損保だからこそのフィールドは何でしょうか?
小泉
やはり他社にはないテレマティクスデータです。既に180万台を超える規模の自動車走行データを蓄積しており、保険業界では随一の規模を誇ります。日本中の様々な道路をカバーしつつ、頻度高くデータを取得しているなど、このデータだけでも相当の価値のあるものですが、人の動きや道路情報、天候データなど他のデータと掛け合わせることによって、これまで見えなかった様々な課題を浮き彫りにし、課題解決に向けた付加価値の高いソリューションを自ら創っていけるところに面白味があります。また、このようなソリューションを保険商品と連携させることで、“まだ誰も知らない安心”を具現化していくフィールドがあります。
山田
具体的な事例として、内閣官房が主催する「冬の Digi 田甲子園(*2)」にて最優秀賞にあたる「内閣総理大臣賞」にて表彰された、福井県・福井県警察との共同取り組みが挙げられます。当社で取得した福井県内ドライバーの運転挙動データと、警察庁が公開している交通事故発生場所を掛け合わせ、急ブレーキなど交通事故につながり得る危険な挙動が多発している地点を可視化した「福井県交通安全マップ」(以下、本マップ)を作成することで、より精度の高い交通安全対策の立案・実行・効果検証等を支援しました。また、地域の小・中学生が本マップを活用して通学路の交通安全対策を検討するなど、データ分析への関心を高めることで地域のデジタル育成にも貢献しました。本マップの活用により、福井県明新地区が最高速度30キロ以下に規制する「ゾーン30」エリアに指定される等、交通安全対策の実効を後押しするなど、テレマティクス技術から得られる走行データを活用した事故の未然防止と安全・安心なまちづくりに貢献した事例です。
小泉
保険ではない商品を世の中に提供していくためには、データサイエンティストがデータを多角的に分析し、真の原因を特定し、その結果を元にお客さまが使いやすい形でサービスやソリューションに落とし込んでいく。データに裏付けられた優れたプロダクト開発をしていくということが非常に大事になります。
QUESTION #03
データサイエンティストとして働くうえで必要なことを教えてください。
山田
データサイエンティストの仕事と聞くと、黙々とデータを眺めたり高度な分析手法を研究開発したりしているように思われることもありますが、当社は事業会社ですので、そのようなことはありません。社内関連部とのコミュニケーションはもちろんのこと、大学や他社のデータサイエンティストとディスカッションすることもありますし、実際に現場に足を運んで分析結果の精度を検証したり、ユーザーインタビューを重ねたりする機会も多くあります。また、商用システムを開発する際には、様々なパートナー企業との要件定義や効率的な実装手段の検討を協議することもあります。データ分析スキルだけでなく、ビジネス企画スキル、エンジニアリングスキルもバランス良く習得しつつ、お客さまの課題を解消するソリューションを機動的・多角的に創出し続けるような活動が必要です。
QUESTION #04
当社におけるデータサイエンティストのやりがいはどういった部分になるのでしょうか?
山田
自然災害の激甚化やライフスタイルの多様化が進む中、引き続きお客さまの期待にお応えしていくためには従来の伝統的なデータ分析に加え、AI・IoTといった新たなデジタル技術を積極的に活用し、よりリアルタイムに、よりパーソナルなソリューションをタイムリーにご提供していく必要があります。当社にはテレマティクスデータをはじめ、損保会社ならではの豊富なデータアセットがあり、これらをクラウドベースのデータ分析基盤で自由に活用することができる環境を構築していますので、存分に腕を振るっていただければと思います。また、保険業界という社会的信頼性・透明性あるポジションから、産学官の様々なパートナーを巻き込むことで、多種多様なデータを活用した社会的インパクトの大きなデジタルビジネスをリードすることも可能です。業種を問わず様々なパートナーとつながることで、私たちも知らなかった世界が広がり、新たな可能性を見つけることができるのも大きな魅力の一つです。
QUESTION #05
どんな方と一緒に働きたいか教えてください。
小泉
“心”があることが大切だと考えています。第一に私たちは損害保険会社の一員であり、お客さまが事故に遭われた際にどれだけホスピタリティある行動を取ることができるかが会社の本質になります。数字だけを追いかけている人ではなく、世の中の変化や人の心の動きや痛みがしっかり分かっている方と一緒に働きたいですね。また、当社は思いを持っている人であれば積極的に登用され、やりたいことを実現できる風土もあります。ぜひチャレンジングスピリッツのある方には来てほしいです。
山田
私も同じ意見です。もちろん技術面での基本的な素養は重要ですが、当社はチームワークを大切にしていますし、分からないことはメンバーでサポートする風土がありますので安心して飛び込んでいただきたいです。